2009-04-19

宮本輝 天の夜曲 流転の海 第四部

 読了いたしました。母の話によると第五部は図書館においてなくて、予約もしていないんだそうだ。母より先に読んでしまったもので、このシリーズもしばし休憩となりそうです。
 ようやっとというか、熊吾さんがものすごくかっこよく見えてきました。一巻で房江が初めて熊吾の胸にもたれかかったときのこととか「こりゃあ生娘を抱くより難しいのお」と言ったこととかを思い出して、そのとき房江はどんなにか幸福に思っただろう、そんなことを考えてました。だからこそ、そんな夫に殴られたときの房江の気持ちというか、落胆というか、諦念というか、分かるような気がします。

 「自分の自尊心よりも大切なものを持って生きにゃあいけん」(P50)
 これも素敵な言葉ですね。というか、海老原太一にだけは頭を下げたくない、そういいながら妻子のために土下座までする熊吾さん、お父ちゃん!かっこよすぎだよ。
 あ、そうそう、熊吾さんとおんなじで、私のお父さんもグーで殴ったことはないから!父の名誉のために言っときます。跡が残るほど叩かれたこともないよ。(うちの犬は角材で殴られたりしてましたが。俺男でなくて本当によかったと思うよ。多分びしばししばかれていたろうから)

 後学のために熊吾父さんの「これが大事」という言葉を書いておきます。
「約束は守らにゃあいけん」
「丁寧な言葉を正しく喋れにゃあいけん」
「弱いものをいじめちゃいけん」
「自尊心よりも大切なものを持って生きにゃあいけん」
「女とケンカしちゃあいけん」
「なにがどうなろうと、たいしたことはあらせん」(P242)