2009-04-30

ジャック・ロンドン 野性の呼び声

彼等のいのちは、二分の一はおろか四分の一にも消え細っていた。どのイヌも骨の入った皮袋にすぎず、その中で、いのちのほのおだけが、かすかにまたたいていた。そりが止められると、イヌたちは引き革につながれたまま死んだように倒れてしまい、そのいのちの火はかすかになり、消えてしまいそうだった。そして棍棒なり鞭なりが彼等に振りおろされると、そのいのちの火はまた弱々しく燃え上がり、ふらふらと立ち上がって、よろめきながら歩き出した。(P89)