太宰治 きりぎりす
「燈籠」
小学生だった私がこの小説を読めたのはひとえに漢字が少なく平明な女性の一人称語りだったから、だろーなあ。
「黄金風景」
私は太宰は『津軽』が一番好きなんです。黄金風景はそのひながたです。
「畜犬談」
笑っちゃいますよね。犬ごときにすんごい言い回し使って、見たこともないむつかしい語句使って。でもだんだん読んでいくうちにあたたかい気持ちになります。私の中では太宰といえば津軽か畜犬談、なくらい好きな作品です。すごいいい人ですよねえ。
「風の便り」
もし太宰が自殺しなければ(という仮定は意味をなさないような気もしますが)井原のような作家になっていたはずですよね。そんな太宰を私は見たかったな。
「トカトントン」のロングバージョンとも考えられ、トカトントンであれほど愚かで奢った人物としてしかかかれていなかった、答える者が、ここまで掘り下げられたということに、素直に太宰という人の豊かさ深さを感じます。
