2006-10-15

ガブリエル・ガルシア=マルケス 百年の孤独

『百年の孤独』
 ついについに読み終えました。購入したのはいつだったかな?半分くらいまでは読んでいたのですがその後年単位で放置、心臓を貫かれてを読み終えた勢いでやっと本腰入れて読むことができました。
 一度半分まで読んでいるので名前関係は大丈夫でした。中上健次(超ややこしい家族関係)とドストエフスキー(およそ日本名とも英名とも関係ないカタカナ名)を読んでいたおかげで耐性も付いていたみたいです。人物相関も付いていたしね。ともかく、あまり深く考えず物語のあるがままに読みました。
 これを読んだ後たまたまラテンアメリカ特集をえぬえいちけい(TV)でやっていまして、何回かシリーズのうち二つを見ました。それを見ているとこの物語に書かれていることは決して一作家の空想でもフィクションでもなくて、生きた物語であるのだなということがひしひしと感じられました。何もかも干からびてしまう太陽といつまでも続く午睡、道路を埋め尽す黄色い花も何千人にも及ぶ虐殺も睨むだけで鍋を引っくり返してしまう力も一人の娼婦と寝るためにできる長い行列も誰をも愛さない孤独も、全てそこに生きる人々の間であたりまえにあることなのだろうなと。そして私たちの間にも。
 ネット上の感想文で、この物語は日本人には理解できないという記述を見かけましたが私はそうは思いません。もちろん私は理解できるという傲慢な気持ちではなくて、ただこの物語を読むことでなにがしか感じるものがあり、それが小説を読む意味でしょうから。(何か月並みなこと言ってますね私)
 ともかく!一生に一度は読むべし素晴らしい本です。

 個人的にアマランタとクレスピの話が好きです。アマランタ、素晴らしい女性だ。100の質問で印象に残る女性は?というのがありましたが、いまなら文句なしにこの方です。私も彼女のように生きたい...そしてクレスピに金だらいに手を突っ込ませて死なせるのです。
 結末は読む前から知っていたのですがやはり鳥肌たちました。でも涙が出たことはない。そういう安易な同調を許さないところはあります。ラテンアメリカ、太古から続く人間の本性について語り続ける土地。そしておそらく未来もここにあるのでしょう